子供達も結婚したり実家を離れて独立したから、今の家を売却して、夫婦二人暮らしに丁度良いマンションに住みたいと考えた夫の両親私にとっては義理の両親。
今の戸建ての家は敷地も広く、子供が多くいる家族が住むならばそれほど広く感じないかもしれませんが、やはり、年を取った夫婦二人暮らしだと、庭掃除や家屋の老朽化への備えなども心配ということで、老夫婦二人暮らしでも、家の管理がそれほど大変ではなさそうなマンションへと移ることを決めたというんです。
この話は独立した子供達(夫を含む)も大賛成。
というわけで、主人の実家を売却するという話でまとまりました。
そして、子供達全員が実家の売却に賛成だったのですが、まずは売却をするための大切な書類を揃えなければなりません。実家をその昔、注文住宅で建てた際の書類が必要です。権利書と売買契約書など大切な書類は、整理整頓が上手い義理の母親が管理していると思っていたのですが、義理の母は、大切な書類だから家を建ててからまずは父親に渡して書類を金庫に入れてもらったような気がするというのです。
家を建ててから権利書や売買契約書などの大切な書類は義理の母親は見たこともないと。
その話をなにか考えこむようにして聞いていた義理の父親が突然、
思い出したと、言い出して、そうそう、家の売買の書類は、金庫に入れて、外の物置に仕舞ったわ。と言ってきたんです。
それを聞いた家族全員が絶句。そして、なんでそんな大切なものを物置小屋に片づけるんだと大騒ぎ。
責められた義理の父親は、強盗だって、まさか物置小屋に大切なものを隠しているとは思わないだろ。と、苦しい言い訳。
でも、そんなことより早く、物置小屋から権利書と売買契約書を見つけなきゃ。と庭の片隅に置いてある物置小屋に家族全員で見に行くことに。
物置小屋は学校に昔あった掃除道具入れのロッカーについているようなタイプの鍵穴式で、ロッカーよりは大きく、畳みでいうと2畳ほどある物置小屋。
でも1年以上雨風にさらされて、随分長い間、開けていなくて、表面は薄汚れています。
しかも、鍵はあるのですが、扉にある鍵穴に差し込んでみてもスムーズに回して開けることが出来ず、鍵穴周辺を見ているとサビサビで。
これを見た家族全員落胆をしてしまい、もう鍵を使っても物置小屋の扉は開かないので、仕方がなく、鍵開け業者に依頼をすることにしました。
そして鍵開けの業者を呼び、物置小屋は開けることができました。
そうすると中には金庫がやはりあったのですが、それもサビで鍵が開かない。
もうついでと追加料金で、業者の方に金庫の鍵も開けてもらったところ。やはり大切な書類はその中にあったんです。
しかし、家の売却をする前にとんだ鍵開けの費用が掛かってしまったと、嘆いていた義理の両親。
大切な書類は、鍵のついた場所に仕舞うのは良い心がけですが後々とり出せなくなるようなことにならないように気をつけなければならないと教訓になりました。